第75回 アサヒ北海道写真展 講評
審査講評
全日写連関東本部委員 藤原靖也
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総評
北海道は自然が豊かで多くのカメラマンにとっては憧れの地です。
今回応募された作品にはかなりの確率で、ネィチャーを主題にした作品が多く占め、祭りや行事などの作品が少なく感じましたが、すべての写真を興味深く慎重に審査させていただきました。
審査に当たって、単写真・組み写真・モノクロ・カラーと多彩な写真の中から同一の基準で選ぶのが難しく感じましたが、撮影意図がはっきりしピント・色調の整ったものを選ばせていただきました。
会員・一般の部門では、応募作品のレベルの高さには驚かされました。狙い・構図・色調 など技術のしっかりとした写真が多く見られた一方で、一部の写真では内容が優れた写真でも、レタッチのやり過ぎにより不自然な色調になり、審査から外れる結果になりました。
高校生部門では,指導者の熱意が応募する写真に反映しているように感じました。モチーフの選び方やプリント技術の指導によって作品が大きく変わってきます。
応募作品は、高校生らしい物事にとらわれない自由な発想で写真作りに取り組んでいる姿が見受けられました。